半地下備忘録

たつさんの日記的ななにか。

『夢の叶え方を知っていますか?』

『夢の叶え方を知っていますか?』というタイトルから連想するのは「夢を仕事に」「好きなことで生きていく」的な内容だと思う。でも、この本の著者(森博嗣)の主張は逆で、過去には『「やりがいのある仕事」という幻想 (朝日新書)』というタイトルの本を出しているほど。

森博嗣は「自分の庭に小さな鉄道を建設すること」という夢があり、資金不足を解消するために小説を書いた(過去の著書でもよく語られている)。今回は「あなたの夢は本当にあなたの夢なのか」ということを問う内容と、森博嗣が夢をかなえるための方法論が書かれている。方法論の部分は森博嗣のエッセイを何冊か読んでいればどこかで目にしたことがあるものがまとめられている感じだし、目次を読むだけでもなんとなく理解できると思う。気になるかたは手にとっていただければ。

夢の叶え方を知っていますか? (朝日新書)

夢の叶え方を知っていますか? (朝日新書)

自分は「夢」と言い切れるような何かを考えているわけじゃないのだけれど、そんな状況の人についても「「夢がない」という状況」という節で触れられていて、その状況は2つあるとしている。

  • 現在の生活にそこそこ満足できている
  • なにをやってもどうせ駄目だという諦め

前者についてはそのうちなんらかの不安に襲われるので、今のうちに次の夢を育てたほうが良い。また、時間が経過すると状況は変わるので順調なときこそ将来について考えて準備したおいたほうが賢明といえる。後者については夢がないのは考える余裕や気力がないためで、そこがまずい。まずは現在の状況から脱するほうが先決だと語っている。


状況は変わっていくっていう認識はあって、だからこそ現状に漠然とした不安感みたいなものは持っている(けど特に何も行動していない)のでやっぱり何か手を動かしてみるのが一番なんだろうなーとふんわりと再認識した。