簡単インストール的な感じで立ち上がったWebサーバだけど、ここからコマンドで細々とした設定なんかが必要だったので、その辺りのメモ。
OSのアップデート
OSインストール直後のお約束。この辺りはWindowsもLinuxも関係ないね。
# yum update
アップデートがあればずらーっとリストが表示されて、最後にアップデートして良いか聞かれる。
Is this ok [y/N]:
yを入力して進める。
ユーザ設定
一般ユーザを作成する。
# adduser [任意のユーザ名(以下、user01)]
user01のパスワードを設定する。
# passwd user01
新しいパスワードを2回入力して設定完了。単純なパスワードだと使わせてもらえない(何回か弾かれた)。
sshdのコンフィグファイルのバックアップをとっておいて、sshからrootの直接ログインを禁止する設定に変更する。エディタの使い方はググればいっぱい出てくるので割愛。
# cd /etc/ssh
# cp sshd_config sshd_config.old
# vim sshd_config
設定ファイル(sshd_config)の
#PermitRootLogin yes
を
PermitRootLogin no
に変更する。設定変更後はsshdを再起動する。
# service sshd restart
ドキュメントルートの権限を変更
user01でファイルをアップロードできるように、ドキュメントルートの権限を変更する。
# cd /var/www
# chown apache:user01 html
# chmod 775 html
phpMyAdminをインストール
レンタルサーバちっくにするために一応インストールしておく。
# yum install phpmyadmin
ごにょごにょ表示されたり、容量が表示されたりして最後にいいかどうか聞かれるので、迷わずyを入力して進める。
phpMyAdminの設定を変更(設定変更前にはバックアップをとる)。
# cd /etc/httpd/conf.d
# cp phpMyAdmin.conf phpMyAdmin.conf.old
# vim phpMyAdmin.conf
どこからでもアクセスできるように
Allow from 127.0.0.1
Allow from ::1
を
#Allow from 127.0.0.1
#Allow from ::1
Allow from All
に変更する。設定変更後はhttpdを再起動する。
# service httpd restart
http://[IPアドレス]/phpmyadmin にアクセスすると、phpMyAdminのログイン画面が表示される。
設定ファイルが秘密のパスフレーズ (blowfish_secret) を必要とするようになりました
ログイン画面にいくとこんなエラーが表示された。
コンフィグファイルに設定を追記する。
# cd /usr/share/phpmyadmin
# vim config.inc.php
コンフィグファイルの
$cfg['blowfish_secret'] = '';
を
$cfg['blowfish_secret'] = '[任意の文字列]';
に変更する。この文字列は暗号化の際に使われるコードなので、今後入力を求められることはないらしい。
mcrypt 拡張をロードできません。PHP の設定を確認してください
上記の修正してやっとログイン…と思いきやさらにエラー(警告?)。
不足している拡張をインストール。
yum --enablerepo=epel install libmcrypt
yum --enablerepo=epel install php-mcrypt
インストール後にhttpdを再起動する。
# service httpd restart
これでエラーと警告が消えた。
phpMyAdminのURLを変更
セキュリティ対策の一環としてphpMyAdminのURLを変更する。
# cd /etc/httpd/conf.d
# vim phpMyAdmin.conf
もともと使えるURLをコメントアウトするために
Alias /phpmyadmin /usr/share/phpmyadmin
Alias /phpMyAdmin /usr/share/phpmyadmin
Alias /mysqladmin /usr/share/phpmyadmin
を
#Alias /phpmyadmin /usr/share/phpmyadmin
#Alias /phpMyAdmin /usr/share/phpmyadmin
#Alias /mysqladmin /usr/share/phpmyadmin
Alias /phpmyadminxxxxx /usr/share/phpmyadmin
に変更する。適当に「phpmyadminxxxxx」にしたけど、ここは任意の文字列でOK。設定変更後はhttpdを再起動する。
# service httpd restart
とりあえずこれでなんとなくレンタルサーバ的なことはできるはず。この後、普通にWordPressとかもインストールできたー。過不足、誤り、アドバイス、気付いたことがあればなんでもご連絡くださいませー。
(参考)お値段とか
今回はクーポン2万円分をもらったからさくらのクラウドにしたけど、クーポンなしの場合にできるだけ安く…ってことを考えると、クラウドよりもVPSのほうがお財布には優しかったりする。
CPU:1コア、メモリ:1GB、ディスク:ちょっとでいい、みたいな条件だとさくらのクラウド(石狩)だと月額1954円なのに対して、さくらのVPSだと972円でちょっとスペックアップする感じ(そのかわり拡張できない)。
スペック的には落ちるけど、安いところだと月額500円からってのもあった。