半地下備忘録

たつさんの日記的ななにか。

官能的な恋愛短篇集『MILK』

著者が石田衣良というだけで、何も考えずに手に取った。

MILK

MILK

大人になっても不器用で、切実な欲望を持て余している―そんな男女におくる、この上なく熱く刺激的な作品集。刺激的、官能的な恋愛短篇10作。

官能小説ってこんな感じなんだろうか…? エロが全面に押し出されてると全然グッと来ない…。官能的なシーンって1冊の中にちょろっと出てくるからこそ幸せな感じとか、ドキドキする感じが伝わってくるじゃないかなー。あと短編集ってそのお話の世界観にどっぷり浸かる前に終わってしまうので苦手だ。

最近の石田衣良の作品は『池袋ウエストゲートパーク (文春文庫)』のハラハラする感じや、『4TEEN (新潮文庫)』のワクワクする感じが好きだったんだけど、最近そういった作品が少ないような。作風が変わってしまったのか、自分の感じ方が変わってしまったのか。あるいは両方か。

新しい作家を開拓せねばー。