半地下備忘録

たつさんの日記的ななにか。

『ザ・コーチ 最高の自分に出会える「目標の達人ノート」』

多くの企業で行われているであろう「目標管理面談」が自分の勤め先にも半期に1回あるんだけど、ほぼルーティンワークなのに毎回何か書かなくてはいけなくて大変苦痛だったりする。

何か新しい知識とか技術とかが求められるわけでもないし、会社側や上司から新しい仕事を振られることもほぼない。

それなのに目標なんてなーとは思ってたんだけど、自分の目標設定がへたくそなのかも? と思って「ザ・コーチ」を手に取ってみた。

いかにもな自己啓発本ではなくて、ストーリー仕立てになっていてビジネス書とか苦手な人にも読みやすかった。

目標・目的・ゴールの意味

目標とか目的とかって明確に意味を把握してなかったんだけど、本書では次のように説明されていた。

目標とは〈目的を達成するために設けた目当て〉とありました。つまり、目標はあくまで、目的に向けての目印でしかないということです。
それに対して、目的の意味は〈成し遂げようと目指す事柄〉でした。

目的のための最終的な目印がゴールで、そのゴールまでの途中の目安や、通過点として置くのが目標なんですね

例としてマラソン選手の目的・ゴール・目標が挙げられている。

  • 目的:自分が可能性に挑戦することで、子どもたちに夢を持つことの素晴らしさを伝えたい
  • ゴール:次のオリンピックで金メダルを取る
  • 目標:十キロのタイムを三ヶ月であと三分短縮する、今月合計五百キロを走り込む


これを読むと、「目的」があり、「ゴール」があり、それに向かっていくための「目標」ってのが分かる。分かりやすい。こういう言葉の定義とか関係って改めてちゃんと把握してないなぁと思ったけど、とりあえずこの定義はしばらく忘れない気がする。

そんでもって、自分の場合は「目的」の部分って全然何も考えてなくて、目標管理がだるくて意味のないものになってしまってるっぽい。

夢・目的・ゴール・目標・ビジョンを明確に設定していくことで、自分が得られるベネフィット

目標などを明確にすると何が幸せなの? ってことも書かれている。この辺は目標を持っているひとは意識しなくても自然と達成できているだろうなーと。

  • 情報は誰に対しても平等に公開されているのに、見る人によって目に留まるものが違う
  • それは、その人が常々何に関心を持っているかで決まる
  • いつも夢や目的やゴールを思い描き、意識している人は、それらに関する情報をキャッチできる確率が高くなる
  • 知識がどんどん増える。強い願望は、人の学習意欲を高める

夢やゴールを設定することを妨げているものは何か

以下、覚えておくと自己嫌悪が回避できたりしそう。

  • 夢やゴールを設定するときのブレーキ
    • 自分の夢やゴールに対して人から批判や避難や評価を受ける。その時感じる苦しさや切なさ、それと自己否定感
    • 結果だけを見て、自分の価値を決められた時の無力感や、寂しさ
    • 夢やゴールに対する「無知」
    • 変化に対する恐れの感情が、夢やゴールを描くことを避けさせる
  • ブレーキはどうやったら軽くなるか
    • ブレーキを感じたら、夢やゴールを小さくする
    • ゴールや目標に対しての知識をちゃんと教える
    • 「目標を立てたら、最後までやり遂げなくてはいけない」「ゴールや目標を立てたら、変えてはいけない」は思い込み
    • 目標は、あくまでも目的のための通過点なので、いつでも再設定していい

組織において部下にゴールを設定するときのポイントは何か

  • 部下の価値観や未来の夢を訊いて、その部下の個人的な目的と、会社のゴールの接点を、一緒に見つけるのがポイント

これは理想ではあるけど、実現するの難しそう。そもそも今の職場は会社としての目標とか、部としての目標すらあるのか疑問だ…。

読み終わって

読みやすいし納得感もあったの、しばらく期間をあけてまた読みたいなーってくらい良かった。Kindle Unlimited対象なので、Kindle Unlimited登録してる人はKindleで読むのが良いと思うよー。

ザ・コーチ

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