- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2011/07/12
- メディア: 文庫
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その夜―。関沼慶子は散弾銃を抱え、かつて恋人だった男の披露宴会場に向かっていた。すべてを終わらせるために。一方、釣具店勤務の織口邦男は、客の慶子が銃を持っていることを知り、ある計画を思いついていた。今晩じゅうに銃を奪い、「人に言えぬ目的」を果たすために。いくつもの運命が一夜の高速道路を疾走する。人間の本性を抉るノンストップ・サスペンス。
久しぶりに宮部みゆきでも読んでみようと思い立って、図書館で手にとったのがこの本だった。普段は裏表紙と、奥付を見て借りるか決めることが多いんだけど、宮部みゆきなら面白いだろうと思って、今回はどちらも見ずに挑戦。
序盤ちょっと登場人物が多いように感じたけど、複数のストーリーが、1つになっていく感じがスピード感もあって、たまらなかった。
ネタバレは避けるけど、加害者への復讐、男女関係からの復讐から始まって最後は…
あと、描写がとても丁寧なおかげで、読みながら風景が思い浮かんでくる感じ。
電話をかけるシーンがあるんだけど、公衆電話やら固定電話やら。最近は使わないよーって思ってたら、ポケベルも出てきたり。古い本なのかーって思いながら、何年に出た本か調べてみると、一番最初は1992年に出版されたらしい。
20年以上前の本。
古くてもやっぱり面白い本は面白いし、復讐的な感情ってのは今も昔も変わってないんだろう。あと、20年以上前に書かれたゲスいキャラクターは今読んでもゲスいキャラクター感じるし、そのあたりも20年くらいじゃ変わらないってことだね。
本とは関係ないけど、ポケベル見たことないってTwitterでつぶやいたらジェネレーションギャップと言われたよ!