普段は他社と交渉したり、物を売ったりするようなビジネスをしているわけではないんだけど、ビジネスには興味がある。いつの日か商売してみたいとも思ってたりもする。
で、例によってブックオフの100円コーナーで見かけたこの本を買った。
- 作者: 小阪裕司
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2008/05/09
- メディア: 新書
- 購入: 2人 クリック: 15回
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目次
プロローグ
第一章 ナスの細胞に確かに水があるけれど―「フレーム」を知る
第二章 こぶとりじいさんのこぶはもらわない―プロセスに目を向ける
第三章 価格ではない。付加価値でもない―感性情報をデザインする
第四章 花見はなぜ飽きないのか―人の感性は進化する
第五章 誰の目の前にもリンゴは落ちている―現象・データから何を読み取るか
第六章 パリにも、江戸にも、きっとあった―自分を伸ばしてくれる場
エピローグ
感性社会
これまでの結果と再現性だけを重視していた工業社会のフレームから、その結果にいたるプロセス・思考のプロセスを見ることを感性社会と呼んでいる。
そのたとえ話に昔話の「花咲じいさん」と「こぶとりじいさん」を挙げている。成功した人の結果、そこに見えるものだけを、何も考えずに真似てもダメだということだ。
3つの特徴
感性社会の特徴がまとめられていた部分を引用しておく。
感性社会の特徴は三つある。
一つ目は、これをやれば必ずこうなるという決まりきった解答がなく、単一の解もないこと。
二つ目は、今日の解は明日の解ではないこと。
三つ目は、A社の解はB社の解ではないこと。
これって、こうやって文字になってると、割とすんなり受け入れられる気がする。でも、ちょっと考えたら、まとめブログ、バイラル、キュレーションあたりが突然乱立したことを考えると、意外と世の中の人はすぐ上っ面だけ真似するってことよね。
真似するにしても、自分で考えることが重要ということらしい。やり方をただコピーしてダメってのは、いまやもう一般的な気はするんだけど、まだまだ徹底できていないってことなんだろうね。
事例
- 「うんちどっさり」こう大きく書かれたPOPの便秘薬の売り上げががものすごい勢いで伸びた
- リアルショップの経営者は、ウェブショップを違うタイプのビジネスとして特別視しているところがある
- 防水スプレーに「忘年会でビールをこぼさない自信がありますか?」というPOPをつけたら、バカ売れした
- とある酒屋はDMに日本酒をつくる過程や裏話を連載し、爆発的な売り上げを増を実現させた
などなど。これで全部ではなくて、他にもたくさんの事例が載っていた。こういう具体例があるのってありがたい。間違ってもPOP貼れば売り上げ激増なんだな!! とは思わないように。
- 作者: 小阪裕司
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- 発売日: 2008/05/09
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