2回以上、起業して成功している人たちのセオリー (アスキー新書)
- 作者: 博報堂ブランドデザイン
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2013/08/10
- メディア: 新書
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前半は国内における21人の連続起業家に注目し、連続起業家が実践している共通項(セオリー)をひも解くという内容。目次を見るとわかるように前半というか大半はインタビューで占められてた。
はじめに
ケース1 「休職して2つの会社を立ち上げました」柴田陽(スポットライト代表取締役)
ケース2 「0円でものづくりに取り組んでいます」家入一真(Liverty 代表)
ケース3 「リレーションのなかでできる事業を実現していきます」飯野司(Win-Win Partners 代表)
ケース4 「きっかけは29歳でのメジャーリーグ挑戦です」高橋研(アルヴァス・デザイン代表取締役)
ケース5 「使命感につき動かされて起業しました」金澤悦子(はぴきゃり代表取締役)
ケース6 「44=17+3+23 いろんな起業をしてきました」守屋実(ケアプロ、ラスクル)
ケース7 「年に1、2万社の企業が生まれる仕組みをつくります」孫泰蔵(MOVIDA JAPAN代表取締役)
ケース8 2回以上、起業して成功している人たちの言葉
まとめ 連続起業家たちが実践している8つのセオリー
あとがき
話し言葉で書かれているので読みやすいけど、延々と続くのと、インタビューのページでは解説とかセオリーについては触れられていないので、最初は面白いけどだんだん読み疲れてくる。個人的にはケース6くらいから読み始めると疲れることなくささっと読みきれるような気がします。
(電車のなかで1日1エピソード読むくらいで進めるべきだったのかもしれない)
連続起業家が実践しているの8つのセオリー
市場調査を信じない
連続起業家に共通していたのは、市場調査を信じていないということ。ただし市場に興味が無いのではなく、独自のやり方でユニークな調査を行う傾向がみられる。出来る限りリアルな声を集めること。
キャリアは積み重ねない
連続起業家はキャリアの積み重ねには意義を感じておらず、むしろ一定のキャリアを獲得するとみずから捨て去るような行動にでることすらある。この本ではキャリアのリセットの期間を「プラプラ期」と名づけていた(かわいい)。
度胸で勝負しない
ほぼ全員が細密に現状を分析することに長け、つねにリスクを細かく、具体的に洗い出しているそうな。慎重にリスクを洗い出してそのうえでどこまでリスクを取れるのか、どうすればリスクに対応できるのかを考え、それを具体的な課題に落としこむ。
これホントに難しい。世の中リスクゼロを目指しすぎていると思うんだけど、いざ自分がやるとなったときどこまでリスクをとっていけるか判断するのって相当悩むんだろうな。
「失敗しても命まで取られるんじゃない」って考え方はぼくも意識するようになってきた。
運がいいと信じている
ケガはしたけど命は助かった。よかった」と考えるのが一般的なポジティブシンキング。しかし「ケガをした。これはチャンスだ」と発想するのが連続起業家たち。
ピンチをチャンスに変える発想を忘れないようにしたい。
「なにを」より「だれと」
ほぼみんな共同経営者と企業している。家入氏は「一緒にやるパートナーが見つからなければ、たとえビジネスチャンスがあったとしてもやらないこともある」とまでいっている。
パートナーの能力を発揮できる環境をつくる。
「弱み」に徹する
地震は可能な限り「強み」だけで勝負しようとします。不得手な部分は、それを得意とする人に補ってもらう。自分がなんでもできるスーパーマンじゃなくていいよね。
童話のうさぎとかめのうさぎは、手を抜いたせいで負けたけど、自分の得意な種目で戦ったし、2回目以降は絶対うさぎが勝つよなぁと前から思ってた。得意分野で勝負するの大事。
「競合」より「協業」
競合はかならずしも敵対するものではない。「いっしょにやる」「手を組む」ことによって本来の目的のために労力や資本を使うのが大事よね。
全体的に
前半のインタビューが長すぎる感じはあるけど、起業に興味のある人にとってはまとめの章は結構ふむふむって思いながら読み進められると思うので、いいんじゃないだろうか。よくある起業家は○○すべき!!みたいなものよりかは押し付けがましい感じがなくて好感でした。
2回以上、起業して成功している人たちのセオリー (アスキー新書)
- 作者: 博報堂ブランドデザイン
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
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