半地下備忘録

たつさんの日記的ななにか。

『裏切りのホワイトカード』

同世代なら長瀬智也、窪塚洋介が出演していたドラマでタイトルくらいは知っているであろうウエストゲートパークシリーズの13巻。

今作のテーマは次の4つでした。

  • ネット炎上とDV
  • シングルマザーとドラッグ
  • スピリチュアル
  • 偽造カードの出し子

テーマ自体は、このシリーズでは話題になった事件が扱われることが多い。解決するときは基本的にタカシ、Gボーイズ、サルなどいつもの面々を頼る感じで、水戸黄門的な安心感はあっても、新しいドキドキは特になく。作中の事件自体も以前と比べて小さくまとまっているような気がする。凄惨なシーンがあれば話が面白くなるわけではないけれど、さっくり解決しすぎじゃない?

作中では年齢は変わっていないはずなのに、それぞれの話のプロローグで誠(主人公)がずいぶんおっさんみたいなことを言うようなったかなともちょっと気になる。

あんまりおもしろくなくなったなーと思いつつ、結局次の作品を手にとってしまうのはシリーズ物を読んでいる人間の悲しい性ではあるけれど、やっぱり人に勧められる面白さではなくなってしまったなーと再確認してしまった。初期の作品は面白いんだけどねー。

池袋ウエストゲートパーク

池袋ウエストゲートパーク