最低限知っておきたい「知性」と「教養」を感じさせる語彙として、1番手に「拝承」が紹介されてた。「わかりました」「了解しました」では、社会人としては軽すぎる。品格を感じる美しい表現……らしい。
たとえば、何か人からいただき物をするときに、片手でもらうと失礼な感じがするでしょう。逆に、ワタス側の人になって片手で渡してしまえば、「ほら、これを取っておけ」というような横柄な印象を相手に与えてしまいます。
大事なものを両手で差し出し、受け手もそれをありがたく両手で受け取る。それが「拝」という感じの意味なのです。受け取りは、「物」に限りません。すべての受け取りに関して、ありがたく受け取るイメージを持つことはとても大切なことです。
メールも、指示も、お願い事も、任され事も、すべて受け取るものです。
このように何かを受け取ったときに、「わかりました」「了解しました」と返事をする人が多いように感じます。どんなときでも、大切な用件を「お預かりします」という気持ちを込め、両手で大事に受け取るように「拝」という言葉を使いましょう。
「わかりました」「了解しました」は、「あなたの言っていることを理解しました」いう意味になるので、社会人の表現としてはあまりいいとは言えないのです。
だからこそ、「その大事なご用件を承りました」というようなときに使う「承る」という漢字と合わせて、「拝承いたしました」と伝えれば、品格を感じる美しい表現になります。
完全に日立用語として認識してたのでネタかと思いきや、めっちゃ真面目なトーンで書かれて、ちょっと笑う。知らない間に日立用語が一般化したのかな? 手元に辞書がないから「拝承」が国語辞典に載ってるかどうか確かめられないのが残念。
個人的な印象としてはニコニコ大百科に書かれているほうがしっくりくるなー。
拝承とは、謹んで承るという意味で、承知、聞くの謙譲語である。
一般にはあまり使われない言い方であるが、これをよく使う場所がある。日立製作所とそのグループ会社である。
拝承とは (ハイショウとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
社内でのメールでは必ずといっていいほど使われていて、一般とのつきあいが無い社員(所員)も社外とのメールで思わず使ってしまうことがある。相手は意味不明である。
ちなみに目次と「拝承」の項目だけ見て、読むのをやめました……。
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