半地下備忘録

たつさんの日記的ななにか。

地域コミュニティ立ち上げから発展の話『もしわたしが「株式会社流山市」の人事部長だったら』

今週のお題「おうち時間2021」

おうち時間。積んである本をできるだけ消費……しているはずなのに、なぜか増える積ん読。解せぬ……。適当に手にとったのは『もしわたしが「株式会社流山市」の人事部長だったら』。流山市での地域コミュニティの立ち上げから、現在までの話。地域コミュニティとか立ち上げるまでの興味はないものの、どんなもんかなって気になって手にとってみました。

地域コミュニティ立ち上げの話

著者は第一子育休中にサテライトオフィス立ち上げのインターンに参加。そのときの様子を見ていた流山市マーケティング課から「母になるなら、流山市」のモデル候補にならないか打診されました。そこで地域活動を体験するも、復職後は子育て、仕事の両立は難しいと考え、地域の活動をやめます。このときに地域で稼ぐことの難しさも感じたそうです。

第二子妊娠時には「子育てしながら仕事をする時の理想の暮らしって具体的にどんな感じか?」地域活動で自身の能力を発揮して必要なお金を稼ぎ、遊び・学び・働くを融合できないかを模索し始めます。そこで育休中の約1年間で地域活動を仕事にできるか実験を開始します。

市民団体設立後、市のマーケティング課と連絡を取り合っているとまちの広報活動に関係する活動への参加の話が。各自治体が地域の魅力を競う「シビックパワーバトル」の流山のリーダーを引き受けます。全体の実行委員会の委員長も引き受けます。ここから登壇候補を探し、企画は盛り上がり成功を納める。

以降、いくつかの企画(成功したものと失敗したもの)の紹介、団体が成長していく様子が描かれていました。

気になるところが駆け足で進む

団体立ち上げからシビックパワーバトルまでが、1章の20ページほどで紹介されていました。全体で250ページちょっとなので、もうちょっと膨らませてほしかった。この本を手に取る人の多くは、立ち上げから軌道に乗るようなところが気になる人が多いんじゃないかなと。昔のことなので、なかなか具体的に書くのが難しかったのかもしれない。

そもそも「市のマーケティング課から声がかかる」という一番のターニングポイントだったのでは…というところがさらりと流されているのが物足りなさとして最後まで引きずったかなー。

もしわたしが「株式会社流山市」の人事部長だったら

もしわたしが「株式会社流山市」の人事部長だったら

  • 作者:手塚純子
  • 発売日: 2020/12/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)