- 作者: アンディ・ウィアー,小野田和子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2015/12/08
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有人火星探査が開始されて3度目のミッションは、猛烈な砂嵐によりわずか6日目にして中止を余儀なくされた。だが、不運はそれだけで終わらない。火星を離脱する寸前、折れたアンテナがクルーのマーク・ワトニーを直撃、彼は砂嵐のなかへと姿を消した。ところが―。奇跡的にマークは生きていた!?不毛の惑星に一人残された彼は限られた食料・物資、自らの技術・知識を駆使して生き延びていく。
この主人公、ワトニーは自分のことを火星に置き去りにしたメンバーに対してはあなた達は悪くないと語り、困難な状況にあったとしても文句はいいながらもできる限りのことをやる。厳しい状況で悲観的になるのではなく、悪態をつきながら頑張る姿によってワトニーが魅力的なんだろうなと。
普段SFはあまり読まないけど、大部分がワトニーの火星での日記(ログ)という形で書かれており、それがまた読みやすさを出しているのかなと。ワトニーのログとそれ以外の三人称で書かている部分の対比も飽きさせないポイントになっていた。読み終えてみると、この本が原作になった映画『オデッセイ』は改めていい出来だったなーと再認識。今度は映画の方を見直してみたくなった。