半地下備忘録

たつさんの日記的ななにか。

ブックオフで『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』買った


しばらく小説もビジネス新書も全然読んでなかったんだけど、最近若干読書欲が復活してきたので、本を読むなら今しかないと思いブックオフの100円コーナーをぶらつきにいって、適当に目に入ったこの本を買いました。



目次はこんな感じ。

はじめに
発見力=ものが見える力
第1章 見えているようで、何も見えていない
第2章 関心と仮説でものが見える
第3章 たとえば、こんなふうに見えてくる!
第4章 見える力を養う方法
1 ほかの人より少しよけいに勉強する
2 新聞を読む
3 ふつうのものをたくさん見る
4 問題解決を極める
5 関心の幅を広げ、深める
6 思想を持つ
第5章 ものが見える10の小さなヒント
1 先に要点を知る
2 ヒントを先に得る
3 分解する
4 情報を減らす
5 気づいたことをすぐメモする
6 比較する
7 一部を取り替え
8 視点を変える
9 複数で話す
10 素直になる
おまけ ものが見える人は幸せになれる
あとがき
出展:ビジネスマンのための「発見力」養成講座 | Discover21

人は見ているつもりで見えてない

導入部分でセブンイレブンの最後の「n」だけ小文字であることやローソンのロゴが書けるかなどを例にあげて、人は関心のあるものしか見えていないということを気づかせて、そこから方法論に。

目次を見てわかるとおり4章5章で書かれていることを気をつけるべきとは思うし、大筋として「これは違うだろう…」といった感想をもつこともなくパラパラっと読めた。

ただ全体的に具体例が非常に弱いというかなんというか。新幹線の切符とか掃除について、完全否定はできないんだけど、わざわざ本に載せるのにこの程度でいいの?と感じる。
あと、この本は「発見力」にテーマを絞っているからなのかもしれないけど、数字を使っての発見に関しては何もかかれてない。そっちに関してはこの本のあとに発売されたビジネスマンのための「数字力」養成講座 (ディスカヴァー携書)に書かれているのかもしれない。

気をつけたいこと

せっかく読んだので、忘れないようにしたいなーと思ったポイントは5章にあげてある10個のなかで、3、6、9かな。

3 分解する
アパレルで企画を立てるとき、新人に「世の中全体のトレンドはどうなの」と聞いても分からないけれど、「原宿に行って色だけ見てこい。デザインだけ見てこい」とブレイクダウンすると見えやすくなります。初心者に対し課題を与えるときは特にこうした配慮が必要です。

6 比較する
トヨタの財務諸表だけ見ていてもわからない。でも、三菱自動車の財務諸表と比べたら、どちらがいいか悪いかは簡単にわかる。

9 複数で話す
どんなに頭のいい人でも、自分の発想とか自分のバイアスとか、自分の目の位置、視点の位置を、変えようと思っても変えられないのです。ところが、複数人の人の立ち位置でものを見ると、視点も発想法も先入観も違うから、必然的に意見も違ってくる。その衝突から、見えていないものが見えてくるのです。

ポイントはどれも当たり前ちゃ当たり前なんだけど、結構忘れがちだったり、手を抜きがちだったりするので、気をつけよう。

正論重視

あとこの本だけじゃなくてビジネス新書というジャンルは基本的には正論を振りかざしてくるから、そんなに否定できないことが多いんだけど、正論なら実行できるかというとそんなことはない。

  • 例:適度な運動と適度な食事をしていれば痩せる

だからこそ困ってたりするし、その解決の糸口になるような体験談が読みたいのに…とはいつも思う。
『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』に関しては100円で買った本としてはまずまずといったところですかね。