半地下備忘録

たつさんの日記的ななにか。

課題を乗り越える度にまた食糧不足に 『食糧と人類 飢餓を克服した大増産の文明史』

どうやって人類が食糧生産を増やしていったか。課題をひとつ乗り越える度にまた人口が増加して、食糧不足という問題が繰り返される。

地球の誕生から始まり、人類は狩猟生活から農耕生活へ。痩せていく土壌にどうやって、植物が育つのに必要な栄養素を補うか。特に窒素とリンが重要で、初期にはクローバーや動物の骨、屎尿などが使われていた。

土の中の栄養問題をクリアすると次は労働力の問題が立ちふさがるが、動物の力を農作業に使うことで乗り切った。家畜は労働力としてだけでなく、糞まで肥やしとして役立った。

人口増加にともなう食糧不足が再来する。その頃発見されたのがグアノという鳥の糞。窒素とリンが豊富に含まれていて、肥料として重宝される。南米からヨーロッパや北米に輸出され、これを買う資金さえあれば土壌の養分の問題はひとまず解決した。当時はグアノをめぐって戦争すら起こったほどだが、50年後にはすっかり取り尽くされ、その後は硝石に移る。

肥料の話だけでもこんなに移り変わりがある。このほかにもトピックスとして、水、品種改良、石炭・石油をエネルギー源とした窒素、リンの生産や採掘、殺虫剤の登場、遺伝子組み換え、新しい問題(肥満、品種改良に使われていた野生種の絶滅)――など。

飢餓は未だに解決されてなくて、さらに肥満という新しい問題まで。この1冊で地球の誕生から現代に至るまでの食糧と人類の歴史の全体が概観できる。

図書館で偶然の出会いを探すとき

長女がたくさん本を読むので、よく図書館に行く。せっかくなので、自分の本も……とは思うものの、書店をぶらぶらしているときのように、おもしろそうだなと思う本はなかなか見つけられず。

せっかく無料で借りられるんだから、自分の守備範囲外のもの手に取りたい。でも全部の棚を回るのは現実的ではない。結局、図書館の中で次の3カ所を回ることで落ち着いた。

  • 新刊本の棚
    • 安直だけど、新しいというだけで手に取ってみようかなと思っちゃう。
  • 今日返却されてきた本の棚
    • ほかの人が借りるくらいには何か面白そうなポイントがあるはず。おすすめや特集とは違う、誰かが興味をもった本。新刊本の棚よりもランダム性が高い。
  • ほかの人が予約してある本
    • 上記と同じだけど、どこかの誰かが予約するくらい積極的に手に取りたいと思っている本。きっとおもしろいんだろう。でもすぐには借りられないので、タイトルだけメモったりする。

本屋だといろんな本がおもしろそうに見えてくるのは、ちょっと興味をそそるようなようなポップがあったり、平積みにして表紙を見せてきたり、あの手この手で刺激してくるからなんだろう。図書館でもやってくれたらいいけど、ポップ作るのも手間だし、表紙を見せるような陳列はスペースが必要だし難しそう。そもそも貸し出し数を伸ばすことにインセンティブがあるのかもよく分からない。

お財布に優しいしらこばと水上公園

埼玉県越谷市しらこばと水上公園に行ってきた。流れるプール、波の出るプール、スライダーがありながら大人730円、子ども210円というお財布に優しい価格設定。さすが県営。

 


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浮き輪につかまりながら、流れるプールを何周回ったことか。テントや食べ物の持ち込み可。売店もあるので、焼きそばや唐揚げを買うのも良し。水遊びしてるときの買食いって、普段より3割くらいおいしく感じる。

 

海なし県で生まれ育っている我が家の娘たちは波のプールに興奮。次女は白波にのまれながら大爆笑してて、それをスロー撮影した大人たちも爆笑。近いし安いし、また連れて行ってあげたい。

 

しらこばと公園(しらこばと水上公園) | 公益財団法人埼玉県公園緑地協会

清水公園のアクアベンチャー行ってきた

千葉県野田市清水公園にあるアクアベンチャーに行ってきた。ウォータースライダーやじゃぶじゃぶ池で、水深は30センチくらい。プールとは違う感じで水遊びを楽しめる。有料、要予約の施設なので、混みすぎて身動きがとれないということもなかった。


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遊具の上からには巨大なバケツがあって、一定時間ごとに大量の水が降ってくる。すごい水量で、大人もにっこり。我が家は夫婦で全身ずぶ濡れになりながら、楽しそうにしてる子どもたちを見守ってた。こういうところに来て、濡れないように離れて見守ってる親たちは退屈じゃないんだろうか。

施設内には迷路ゾーンもあって、そちらは木製の巨大な迷路。上下階の移動もあって、小2の長女にはちょっとだけ難しかったけど、諦めないでがんばっていた。

今年の夏はこういう遊びがたくさんできたらいいなー。

 

清水公園 公式ホームページ » アクアベンチャー

現職に就いて3年が経った

8月1日で現職に就いてちょうど丸3年になった。今の仕事に不満がないとは言わないけど、前職での不満(給与、飽きた、周りの人)はだいぶ解消されているので、転職して良かった。

労働時間は減ったけど年収は増えたし、昇給も前より良い。何より、子どもを保育園に送っていく時間がちょっとだけ遅くなったのが一番良かったかも。子どもが熱を出したときに休みやすいのも助かる。人間関係も、周りの人と普通に雑談するくらいには普通な感じ。

転職しても変わらぬ不安として、紙媒体の「編集」という職でこれからもご飯食べて行けるのかどうか。じゃあ次どういう方向性かと考えてみても、これってのは思い浮かばないのが悩ましいところ。

『桝太一が聞く科学の伝え方』

「伝え方」についてのテクニックなどを紹介する本ではなく、元日本テレビアナウンサーの桝太一さんと、iPS細胞でノーベル賞を受賞した山中伸弥博士ら科学者がサイエンスコミュニケーションについての対談をまとめたもの。

その中で印象的だったのは国立科学博物館の篠田謙一館長、小川義和調整役との対談。

展示を考えるとき、誰に見てもらうか設定する。それによってどんなテーマにするか、内容やレベルが決まってくること。常に誰が読むのかを考えながら作っている。(でも想定通りになることはないらしい)

展示の説明文章は研究者が書いて、職員が指摘、修正する。文章が難しいときは、直すよりも「これとは別に子ども向けの文章を作ってください」と別パターンをもらう。すると、来館者はみんな子ども向けの文章しか読まないらしい。博物館に来るような層でも、こうなっちゃうのおもしろい。自分の専門分野でもない限りそうなっちゃうよね。

あと、恐竜ファンの小学生は中学生くらいになると恐竜ファンを卒業してしまう。新たな小学生がどんどん入ってくる結果、恐竜の研究者は訓練されていて、話すのが上手なんだとか。


ほかの研究者との対談では、基礎研究は大事とか、子どもは科学が好きだけど受験で嫌いになっちゃうよねとか。複数の人が言っているので、科学者たちにとっての大きな課題なんだろう。


長女の読んだ本を記録するために「ブクログアプリ」使ってみる

我が家は2週間に1回のペースで図書館の行って、娘たちでは持ちきれない重量の本を借りてくる。借りてくるのは長女の読む児童書と、次女の読む絵本。長女のやばすぎる乱読により、借りてきたその日に半分くらい読み尽くすこともざらにある。

 

あまりにも本を読むので、どのくらい読むのか記録したいなーとは思いつつ、なかなか実行に移せなかったけど、ようやくブクログアプリを導入した。これが思ってたよりもいい感じ。

 

本のバーコードを読み取って、仮想本棚に追加していく。バーコードは複数冊読み込んで、一括登録できるところが高ポイント。強いていうとカテゴリも一括登録できると嬉しい。

 

感想や未読/読みかけ/既読の管理もできるけど、今のところ使う予定はなく、とにかく登録が簡単にできるので、しばらく使い続けてみる。

 

ちなみに自分の登録した本を共有することもできる。他人の本棚を覗いてるみたいでちょっとおもしろい。

@tatsu_rの本棚 (たつ) - ブクログ